- PAI = Personal Activity Intelligence (パーソナル・アクティビティ・インテリジェンス)
- 自分だけの運動目標
- 7日間で100PAI達成を継続すると生活習慣病リスク大幅軽減
スマートウォッチに「PAI」って書いてあるけど何か知ってますか?
PAIは近年スマートウォッチ等のウェアラブル端末で使われる運動指標です。
常時心拍測定可能なスマートウォッチでは、心拍数をベースに考えられた運動指標であるPAI(パイ)が使われていることがあります。
PAI(パイ)とは一体何なのかわかりやすく解説します。
PAI(パイ)を理解するとウェアラブル端末での健康管理が楽しくなりますよ。ではどうぞ!
PAI(パイ)の概要
自分だけの運動指標
運動と言っても年齢や性別によって必要な運動強度が違います。
年齢や性別など、パーソナル情報と心拍数を組み合わせて算出し求められる数値がPAI。そのPAIを7日間合計で100にするのが目標です。
今日含めた過去7日間の合計を100PAIにするって事。
ノルウェー科学技術大学によって開発
ノルウェー科学技術大学の心臓運動研究グループ、Ulik Wisloff教授の下で開発されました。27年間6万人を対象とした研究から生み出されています。
PAIの計算方法
- 年齢
- 性別
- 安静時心拍数
- 過去7日間の心拍数データ
これらデータに基づいて算出され、心拍数を上げたワークアウトほどPAIスコアを早く獲得できます。
ランニングやウォーキングに限らず日常的な動作でもPAIは獲得できます。
特定日に偏らない為、7日間計測
ある一日だけハードワークした場合、獲得するPAIスコアは高くなりますが、7日後失効するPAIスコアが大きくなります。
毎日100PAI達成し続けるなら、ある一日だけハードワークするのはダメ。過去7日間を監視し運動継続すべきという理屈になります。
過去7日間計測なので、確かによい考え方です。
PAIスコアが高いと新たなPAIは獲得し辛い
PAIの研究では運動量が一定程度に達している場合、心肺の健康状態改善効果は顕著でない事が証明されています。
「運動しすぎても健康にはならないよ」という事
その点も考慮されているようで、PAI数値が100を大きく超えていると更なるPAIスコア獲得にはよりハードワークが必要なようです。
100PAI維持で何が期待できる?
- 平均寿命5年延長
-
研究結果により死亡率が同じ年齢層よりも大幅に低く、予想される寿命が平均5年延長された。
- 生活習慣病リスクの軽減
-
研究結果により心血管疾患のリスクが平均25%減少し、他の不健康なライフスタイルによって引き起こされる疾患が大幅に軽減された。
PAI(パイ)の科学
英文ですが研究内容を読むことができます。
PAI Health
PAI(パイ)を使って実際に健康管理してみる(3週間レビュー)
Xiaomi Mi Band6 でPAIスコアを使った健康管理を行ってみました。
7日目まではただPAIスコアが増えていくだけです。(筆者は車移動が多く活動量少なめ。)
一日通しての歩数は3000歩程度でかなりの運動不足の部類に入っています。
7日目にジャンプします。
さて、1週間経ちPAIスコアを確認すると…
50PAI
たったの50PAI。目標である100PAIの半分です。
翌日からは7日前のPAIが失効し、スタートは43PAIからです。
一日だけ運動を頑張っても100PAIに届くわけないし結果普通に過ごします。
最低でも50PAIは超えたいな。と思い結果53PAIで8日目を終了。
7日前のPAIが失効して45PAIからスタート。
昨日終了時の53PAIを超えて終わりたいと思い少しウォーキングする。
結果54PAIで9日目終了
7日前の失効PAIの微妙な数値変化にうまく活動させられました。
前日の終わり値より高いPAIスコアで1日を終えるよう心掛ける。
すると少しずつ100PAIに近づいていきます。
不足分はコンビニまでの買い物を歩いてみたり、保育園への子供迎えを歩いて行ったり。
結果20日目で100PAIを達成することができました。
- 100PAIにのんびり近づいていく感じがいい
- 数値を気にしていると活動するモチベーションアップする
- 一気に運動しても7日後に失効する数値が大きい
- 毎日適度な活動が必要
- 毎日夕方ぐらいにPAIスコアをチェックし、追加で活動するか考えた
- 運動習慣というより活動習慣がついた
これで心血管疾患のリスクが平均25%減少、予想される寿命が平均5年延長ならぜひ継続したいと感じた。
PAI(パイ)が使われているスマートウォッチ
PAIスコアを指標として取り入れているスマートウォッチは限られています。
Xiaomi(シャオミ)、Amazfit(アマズフィット)、MIO(ミオ)でよく使われています。
Xiaomi(シャオミ)
Xiaomi Mi Smart Band6のが気になる方は実機レビューがありますのであわせて読むと参考になります。
≫【レビュー】Xiaomi Mi Band6 グローバル版を使った感想
Amazfit(アマズフィット)
MIO(ミオ)
まとめ
- PAI = Personal Activity Intelligence (パーソナル・アクティビティ・インテリジェンス)
- 心拍数をベースにした自分だけの運動指標。
- 7日間で100PAI達成・継続で心疾患リスク減かつ健康寿命延長が期待できる。
仕事の帰りにPAIを確認。
100PAIに達していなければ長めに歩いて健康維持できますね。
自身の運動不足をリマインドしてくれる。運動習慣がない人ほど利用価値のある指標となっています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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