位置情報=GPSと思いがちですが、スマホやスマートウォッチではGPS以外の衛星システムからも情報取得しています。
GPSは衛星システムのひとつなんだ
GPSだけじゃダメなの?
GPSだけだと10m程度の誤差があったり、建造物の間などでは精度低下するよ。
GPS精度を補完する為、他の衛星システムからも情報取得するのが最近の携帯端末では主流なんだ。
流通しているスマートウォッチの多くはGPS+他の衛星測位システムとで複合的に位置データを解析しています。
GPSとその他衛星測位システムを総称して
GNSS(Global Navigation Satellite System):全世界測位システム
と呼ばれています。
どんな衛星測位システムから情報を得ているかが大事なポイント。
精度の高い位置情報を得るためにどんなシステムがあるか一緒に勉強しよう。
位置情報を正確に取得するセンサー
GPS(ジーピーエス)
GPSとはグローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System)の略称でアメリカ合衆国によって運用される衛星測位システムのこと。
最低3つの衛星で位置測定。誤差は5~10m以内、高い建造物の間にいると電波の反射(マルチパス)が生じます。
地下やトンネルでわたしを見失うのはこの為ね
GLONASS(グロナス)
GLONASSとはグローバルナビゲーションサテライトシステム(Global Navigation Satellite System)の略称。こちらはロシアによって運用されている衛星測位システム。
GPSとの違いは測位信号の周波数でこちらは誤差が10~25m程。
GPSと併用して補完することが多いよ
QZSS(みちびき)
こちらは日本独自の衛星測位システム。
ですがあくまでもGPSを補完する役目ですので『みちびき』だけで正確な位置を把握することはまだ難しいようです。
Galileo(ガリレオ)
Galileo(ガリレオ)は欧州の全地球測位衛星システムで30機の衛星から位置情報を特定。
無料民間用で誤差1m、商用最高レベルで1㎝(推測地)まで誤差が軽減されています。
Beidou(ベイドゥ)
Beidou(ベイドゥ)は中国独自に運用している衛星測位システム。
過去にアメリカとのいざこざがあってから独自開発を始めたみたい。
GPSと違って対応機器と送受信する事ができ、さらにその位置情報を追跡できる。
NavIC(ナブアイシー)
NavIC(ナブアイシー)は、インドが開発した衛星測位システム。
人工衛星7基で運用されていてインドの周り約2000kmの範囲でGPS精度の補完を行っています。
衛星測位システムの正確性はランキングできる?
各国競い合うよう衛星を飛ばし精度を高めているので順位付けはできません。
自国に適した衛星軌道に乗せている場合があり、
インドではNavICが高精度、みちびきは低精度
日本ではみちびきが高精度、NavICは低精度
といった事が起こります。なので衛星測位システムに順位付けは難しいです。
さらに位置情報正確性を高めるため、
慣性測定装置であるジャイロセンサーや3軸加速度計
を持つ端末はさらに高精度という事になる。
まとめ
改めて伝えると、GPSやその他の衛星測位システムを総称して
GNSS(Global Navigation Satellite System):全世界測位システム
といい、主役がGPS(アメリカ)補完的な役割として
- GLONASS(ロシア)
- みちびき(日本)
- Galileo(欧州)
- Beidou(中国)
- NavIC(インド)
そして、
- ジャイロセンサー
- 3軸加速度計
を持つ端末は位置情報正確性が高く、高バッテリー性能が期待できる。
理由は常時GPSは電池消耗が激しいので、数秒・数分おきに位置情報を取得+ ジャイロセンサー・加速度計で方向性を取得。
その結果ルートトラッキング情報を得られる。こんなイメージです。
最後まで見て頂きありがとうございました。
これらを踏まえてGPS搭載スマートウォッチ選びをすると理解が深まります。
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